モラハラの言動や、離婚に向けた話し合いの経緯。「記録しておいたほうがいい」と分かっていても、紙のノートは見つかるのが怖いし、普段のメモアプリは家族と同期されているかもしれない——そうして「安全に記録できる日記アプリ」を探す方は少なくありません。

この記事では、特定のアプリの優劣を並べるのではなく、離婚・モラハラの記録という目的に必要な条件を先に整理します。条件が分かれば、どのアプリを選ぶにしても失敗しません。

前提:記録は「何で書くか」より「どう書くか」

最初に大切なことを。日記やメモが話し合いや調停で状況を説明する材料になるかどうかは、形式ではなく内容で決まります。

この原則は紙でもアプリでも同じです。詳しくは離婚前の記録の残し方——日記やメモは証拠になる?で解説しています。そのうえで、アプリを選ぶなら次の5つの条件を確認してください。

条件1:ロックがかけられる

Face ID・パスコードなどで、アプリ自体にロックをかけられること。スマホを一瞬手に取られたときや、画面をのぞかれたときの最後の防波堤になります。端末のロックとアプリのロックの二段構えが基本です。

条件2:データが端末の中だけで完結する

いちばん見落としやすく、いちばん重要な条件です。クラウド同期のあるアプリは、家族共有・共有アルバム・同じアカウントでログインした別端末から、意図せず内容が見える場合があります。

「データが端末内にのみ保存される」「外部サーバーに送信されない」と明記されているアプリなら、このリスクを構造的に避けられます。アカウント登録が不要であることも、痕跡を減らす意味で有効です。

条件3:日付がつき、あとから検索できる

記録は書いて終わりではなく、あとから「いつ何があったか」を取り出せて初めて役立ちます。日付が自動でつくこと、日付やキーワードで検索できることを確認してください。数ヶ月分の記録から特定の出来事を探す場面は、実際によくあります。

あわせて、記録を書いた日時や編集した日時が自動で残る仕組みがあると、「その都度書いていた」ことをあとから自分でも確認しやすくなります。

条件4:続けやすいシンプルさ

記録の価値は継続にあります。装飾機能が多いアプリより、開いてすぐ書ける・書いたら閉じるだけ、というシンプルなものほど続きます。精神的に消耗している時期に使うものだからこそ、操作の軽さは条件のひとつです。

条件5:人に見せられる形にできる

弁護士への相談や調停では、記録を印刷やデータで見せられると説明がスムーズです。書き溜めた記録を何らかの形で取り出せるか(画面提示・印刷・書き出しなど)も確認しておきましょう。

普段使いのメモアプリではだめ?

正直にお答えすると、使えます。形式に決まりはありません。ただし上の条件、特に条件2に照らして、同期設定は必ず確認してください。家族と共有している Apple アカウントや Google アカウントに紐づくメモは、別の端末から見える状態になっていることがあります。

また、共有端末(家族の iPad など)への記録は、ロックがあっても通知や利用履歴から気づかれる可能性があるため、おすすめしません。

身の危険がある場合は、記録より先に相談を

モラハラが激しい場合や身体的な暴力がある場合は、記録の充実より安全の確保が最優先です。

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離婚準備アプリ movell の記録タブは、日付つきのできごとメモを、端末の中だけに保存します。Face IDロック対応・アカウント登録不要・できごとと日付で検索可能。いつ書いて、いつ編集したかの履歴も自動で残ります。さらに、親権・養育費などの離婚条件の整理も同じアプリの中で、誰にも知られず進められます。
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よくある質問

無料の標準メモアプリで記録してはだめですか?
使えます。ただし、家族と共有しているクラウドに同期されていないか、ロックがかけられるか、日付で検索できるかを確認してください。共有設定によっては意図せず相手に見える状態になっていることがあります。
紙の日記とアプリ、証拠としてはどちらが有利ですか?
形式より内容です。日時・場所・具体的な出来事が継続して記録されているものほど役立つと一般に言われています。紙は物理的に見つかるリスク、アプリは同期設定のリスクにそれぞれ注意を。個別の評価は弁護士にご相談ください。
夫婦で共有しているiPadに入れても安全ですか?
おすすめしません。記録は自分だけが使う端末で。Appleの「購入の共有」を設定している場合は、購入履歴の扱いにも注意してください(App Storeの「購入済み」リストから非表示にできます)。

まとめ

離婚・モラハラの記録用アプリの条件は、①ロック、②端末内で完結、③日付と検索、④続けやすさ、⑤取り出せること。この5つです。どのアプリを使うにしても、書き方の原則は変わりません——その日のうちに、具体的に、安全な場所へ。

そして記録が溜まってきたら、次の段階は「これからどうしたいか」の整理です。離婚したいと思ったら、まず何をする?から全体像を確認できます。